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今回は自宅で長期眠っていたという十数年前のRITCHEYのマウンテンバイクのリフレッシュ(セミオーバーホールとでも言いましょうか)を承りました。

 

長期乗らずにご自宅に放置されていたそうです。

 

 

まずは洗車を行い、ケミカルで落とせるホコリや付着・固着した目に見える箇所の油汚れなどを落としていきます。

 

 

 

雨にあたらなかったのは幸いですが、BBシェル部分などに錆が生じております。

ここまで傷んでしまった箇所は再塗装が必要になりますが、今回は塗装までは行いません。

 

 

今回ご依頼いただいたのは、各消耗品の交換と、

¥16,000+税(2020年9月価格)で承っております自転車をとことん磨く作業を施工しました。

オーバーホール作業のようにパーツをばらしてパーツを磨いていきます。

交換するパーツも多くございましたので、ここまでパーツを外していきます。

 

 

 

クランクもチェーンリングを外していきます。

SUGINOとRITCHEYのダブルネームのクランク

特に大きな消耗もなかったため、”イマ風”のものに交換せずに磨いていきます。

 

 

フロントフォークの汚れ・傷も

研磨して、徐々に細かいコンパウンドで磨いていくことで凹凸がなくなり

 

輝きが戻っていきます。

 

 

 

 

シフトレバーを固定するボルトが欠損しておりました。

 

反対側のレバーのボルトを入れてみてもスカスカになっておりましたので

 

1サイズ太いボルトを装着します。

↑左のボルトがオリジナルのサイズで、右が変更されたボルト

 

 

潰れたネジ山をサイズアップして、新たにネジ山を作成していきます。

 

すると、ご覧の通り確実にシフターを固定できるようになりました。

 

 

右のブレーキレバーはナットが欠損しており、ボルトが刺さっているだけのガタガタの宙ぶらりん状態でしたので、ピッチの合うナットで固定しなおしました。

 

 

レバーやパーツを新品に交換することは簡単ですが、

それによってバイクの雰囲気が変わってしまったりするとカッコ悪いと感じたので、安全に乗れるように治せる範囲で手を加えていきます。

最新のパーツで・モダンに仕上げるならそう言った方向に全振りしてしまうのがおすすめです。(やむを得ない場合は別です。仕様がありません。。)

 

タイヤは何年も前のIRCのMETROが装着されていました。

 

こちらのサイズは26×2.0でしたが、

 

今回、より街乗りに特化するために1サイズ細いものに26×1.75に変更しました。

 

これを26×1.5まで細くするとより軽くなり軽快感は増しますが、見た目が華奢になってしまうのと、

乗り味も硬くなってしまうため、バランスを考慮して26×1.75になりました。

 

チェーンとスプロケットは交換いたしました。

チェーンはSHIMANOのものですが、6,7,8s用のチェーンは

CN-HG40 と CN-HG71があります。今回は高グレードのCN-HG71です。

 

CN-HG40は素の金属のため、雨にあたると1回で錆びてしまう可能性があります。錆びにくさ、耐久性が高くなるのでお勧めです。

 

ワイヤー類は日泉ケーブルをチョイス

 

アウターワイヤー人気のクリアーブラックです。

 

 

紹介の最後はヘッドパーツのオーバーホール

今回多くの作業工程を行いましたが、

 

オーバーホール(回転部分のパーツを洗浄してグリスアップ)をしたのはこのヘッドパーツのみでした。

 

ガタつきがあり、いつからガタつきがあったか分からない状態だったので分解しましたが、油分は残っており、幸いにもベアリングに致命的なダメージもなかったため、洗浄してグリスを封入します。

回転部分は箇所によってスパンは異なるものの、定期的にグリスアップが必要です。

 

雨天使用せず、使用頻度も低く保管も完全に家の中。

 

という方は、最低限、ガタつきが出ていないか定期的に点検をすることで

製品寿命を延ばすことができます。

 

 

取り寄せたパーツもございましたので、おおよそ10-14日程で完成いたしました。

 

 

ご自宅に眠っている自転車を捨てるか、リフレッシュさせるかお悩みでしたらご相談くださいませ。